スペインの高品質アウトボードメーカーHeritage Audioが伝説的なNeve 1073スタイルのプリアンプを搭載したUSB-Cオーディオインターフェイス「i73 PROシリーズ」をリリースしました!
アナログの温かみと最新のデジタルワークフローを融合させた、音質重視のクリエイター向け製品とのこと。
スペックを見ながらレビューしていこうと思います!
Heritage Audioとは
Heritage Audioとは
Heritage Audioは、スペイン・マドリードに拠点を置くプロオーディオ機器メーカー。
ヴィンテージNeve系のアウトボードを現代に蘇らせることで知られ、特に1073スタイルのマイクプリアンプやEQは、世界中のレコーディングスタジオで愛用されている機材です。
ブランドの哲学は「アナログの魂を、現代の制作環境に届けること」とのことで製品にはクラシックなClass-A回路やCarnhillトランスなど、音質に直結するパーツを惜しみなく投入しています。見た目も操作感も昔ながらの憧れのアレって感じがしていいね。
Heritage Audioといったらラックマウント型のアウトボードや500シリーズモジュールが中心だったので、USBオーディオインターフェイスを出してきたのは意外でした。
Heritage Audioと言ったらRAM System 1000。
よく楽器屋さんのスピーカーコーナーでみるモニター・コントローラーですね。パッシブ設計で色付けのない音と堅牢なビルドクオリティは所有間が満たされる。これを使うためにスピーカーを2セット買うのはDTMerあるある。
RAM Systemで培ったユーザーインターフェイスのノウハウと、アウトボードで磨かれたアナログ回路設計。その両方が融合したのが、今回のi73 PROシリーズだと思う。
代理店は我らがHook upです。
i73 PROシリーズの概要
i73 PROシリーズの概要
Heritage Audioが初めて手がけたUSBオーディオインターフェイス「i73 PROシリーズ」は、Neve 1073スタイルのClass-Aマイクプリアンプを搭載した、音質重視のラインナップ。
アナログ設計へのこだわりが詰まっていますね。
シリーズは3モデル展開で、用途に応じて選べる構成です!
モデル名 | プリアンプ数 | 入出力数 | 特徴 | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|
i73 PRO ONE | 1基 | 2イン / 4アウト | コンパクトで高音質、個人制作向け | ¥106,700 |
i73 PRO 2 | 2基 | 2イン / 4アウト | 標準的な構成、ホームスタジオに最適 | ¥163,900 |
i73 PRO EDGE | 2基 | 12イン / 16アウト | ADAT対応、拡張性抜群のプロ仕様 | ¥247,500 |
共通する主な特徴
- Class-Aマイクプリアンプ(最大70dBゲイン)
→ Neve 1073スタイルの設計で、音の厚みと存在感が際立つ - DSPエフェクト内蔵
→ Heritage AudioのアウトボードをモデリングしたEQやコンプをリアルタイムで使用可能 - 最大32-bit/192kHz対応
→ 高解像度録音で、細かなニュアンスまでキャプチャ - WET/DRY同時録音&ループバック機能
→ 配信やレコーディングでの柔軟なルーティングが可能 - USB-C接続&MIDI端子搭載
→ 現代的な制作環境にフィット
モデル選びのヒント
- ONE:シンガーソングライターやポッドキャスターに最適。持ち運びもラク。
- 2:ギター+ボーカルなど、2ch録音をしたい人向け。ホームスタジオの定番。
- EDGE:ADATで拡張したい人、複数のアウトボードやヘッドホン出力が必要なプロユース。
初心者でもこのクラスから手を出すのは全然ありだと思う
「オーディオインターフェイスはまず2〜3万円くらいの入門機から」
今の時代、そのくらいの価格帯の機材でも十分使えるんですよね。初心者なら十分なスペックだし、それでいいやと思っているあなた。どうせいいものが欲しくなって買い替えます(笑)絶対です。DTMerには全員そういう呪いがかけられています。なのでこのレベルから手を出すのが賢明だと僕の経験上思います。
それにHeritage Audioの設計は音を育てる感覚があって、プリアンプの質感、DSPエフェクトのキャラクター、モニタリングの安定感。どれも「音を良くするための道具」として、ちゃんと機能してくれる。
これに慣れておけば、いざスタジオで実機を使うときも音のギャプを感じずにすんなりと音作りできるようになると思います。
結果的に、遠回りしない買い物ができる。
DSP関連:音楽的な効率とアナログの息遣いを両立
i73 PROシリーズに搭載されたDSPエフェクトは、Heritage Audioの自社アウトボード機材と創業者のプライベートギアコレクションをモデルに設計された、こだわりの詰まったエフェクト群。
録音時にはゼロレイテンシで高音質なかけ録りができる。
いい音で取れるとミックスでの作業効率が上がって大幅に時短になる。
さらに、DSP処理はPCに負荷をかけず、ZoomやOBSなどの配信・通話環境でも活用可能とのこと。
シンプルに見えていろいろなことができる高機能ですね。
コンソール画面がかっこいい!
かっこよすぎる。まだいじったことはないから使いやすさは未知数だけどこれテンションあがりますな。i73 PROシリーズのDSPエフェクトは音だけじゃなく見た目も本気だね。
まるで高級アウトボードを操作しているような質感のあるGUIで最高。
ノブの質感、VUメーターの動き、エフェクトの配置。アナログの質感が周到されていていつまでも作業に没頭できそう。
付属プラグイン
- BritStrip (DSP/Native 対応)
- Small Recording Amp SERIAL # C 17744 (DSP/Native 対応)
- HA 1200 TapeSat (DSP/Native 対応)
- HA15Pro (DSP/Native 対応)
- Heritage TAPEoPLEX (Native のみ対応)
- HA 240 Gold Foil Verb (Native のみ対応)
付属するプラグインはモデルによってGUIのデザインや操作性が若干異なるみたいです。
まとめ:生楽器を録るなら、迷わずこの一台
i73 PROシリーズは、生楽器のニュアンスをそのまま届けたい人にこそおすすめしたいオーディオインターフェイス。
ギターの空気感、ピアノの余韻、ボーカルの息遣いとかそういった繊細な音の表情をDSPエフェクトと高品位なプリアンプでしっかりと捉えてくれます。
生音を録るなら、音の入り口にこだわるべきですね。あとから加工すればいいやと思っているエンジニアとはここで大きな差が開いてしまうんだろうな。