入門機価格で超高音質、そんな夢みたいなオーディオインターフェイスのMOTU M2/M4。
宅録やリスニング用途で「コスパ最強」と言われるこのシリーズ、でも実際に買うとなると M2とM4どっちを選べばいいの? 何が違うの?M4はつまみがひとつ多いだけ?って迷いますよね。
実はそのつまみがめちゃくちゃ大事で選び方のポイントになります!

「音楽を聴くだけならM2で十分?」「録音や配信もやるならM4?」
この記事では、そんな悩みをスパッと解決するために 用途別の選び方とその理由 をわかりやすく解説します。
M2とM4どっちを買えばいい?結論…!
結論から言います。
音楽を聴くだけならMOTU M2、録音や配信でマイクや楽器を使うなら MOTU M4 一択です。
なぜか?
M4には「MIXノブ」という超重要な機能が付いているから。
これがあると 入力音(マイクや楽器)とPCの音(DAWやYouTubeなど)を自由にミックスできます。
では「自由にミックスできる」とはどういうことか。
例えば歌をレコーディングするとき、オケ(伴奏)の音量が大きすぎて自分の声が聞こえにくい…そんな経験はありませんか?
M4ならMIXノブを回すだけで、歌の音量を大きくしてオケを少し下げるといった調整が即座に可能です。これによって歌いやすくなり、録音のクオリティも安定します。
一方M2にはこのノブが無い。するとどうだろう、入力音とPC音のバランスを直接調整できず結果として「オケが大きすぎて歌えない」「声が埋もれてしまう」といった不便が起こりやすく、場合によっては入力を無理に上げて機材を壊すリスクもあります。
もしくはDAWの録音音量以外の楽器の音量を下げる方法があるのですが、録音のたびに調整するのは大変なのであまり現実味がないですね。
だからこそ、録音や配信を考えている人はM4を選ばないと後悔するんです。
逆に「リスニング専用で入力は一切使わない」という人なら、M2で十分。入門機価格で超高音質を楽しめるので、コスパ的にも最高です。
音質の違いはあるの?
まったく同じです。違いはありませんでした。ってのが私の感想です。
これだけ人気の機種なのでしっかり計測した方がいるみたいで、その結果によると計測上はM4の方がわずかに優秀らしい。が、人間の耳でその差を感じることはないそう。
両機種ともに同じESS Sabre32 Ultra DACを搭載していて、入門機価格とは思えないほど高音質。周波数特性やノイズレベルを計測するとM4の方が数値的に良い結果が出ることもありますが、実際に音楽を聴いて「M2とM4で明らかに違う」と感じる人はほとんどいないでしょう。
僕自身も試してみましたが、リスニング用途では違いを感じませんでした。むしろ「どちらも十分すぎるほど高音質」という印象です。
つまり、音質面での差はスペック表や計測値の世界の話であって、実際の使用感ではほぼ同じ。だから選び方は「音質」ではなく、用途(入力を使うかどうか)で決めるべきなんです。
でも他のオーディオインターフェースはMIXノブついてないよね?
「同じ価格帯のオーディオインターフェースにはMIXノブが付いていないのに、なぜMOTU M4にはあるの?」
そんな疑問を持つ人も多いと思います。
理由はシンプルで、他社のオーディオインターフェースには専用のソフトウェアが用意されているからです。
たとえばFocusriteやAUDIENTなどの製品では、PC上で専用ソフトを立ち上げて入力音と再生音のバランスを調整できます。つまり「MIXノブの代わりにソフトで操作する」仕組みになっているわけです。
ところがMOTU M2とM4には、その専用ソフトがありません。
M2はリスニング用途に割り切っているため、入力と再生音のバランス調整機能自体が省略されています。
一方M4は録音や配信を想定しているので、本体にMIXノブを搭載して物理的に調整できるようにしているのです。
つまり、MOTUの設計思想は「ソフトに頼らず、ハードのつまみで直感的に操作できるようにする」こと。
そして実は、このMIXノブってめちゃくちゃ便利なんですよね。
専用ソフトウェアが無いということは、PCに接続しなくても本体だけでアナログミキサーとして使えてしまう!ということ。ライブやバンド練習の現場で、パソコンを立ち上げる手間なく、手元のノブを回すだけで音量バランスを整えられるのは本当に快適です。
しかも音質はスタジオにある大型ミキサーと比べても遜色ないレベル。むしろ「入門機価格でこの高音質」というギャップが驚きで、バンド練習やセッションで使うと最高に頼りになります。
これがM4の大きな強みであり、初心者でも迷わず扱える安心感につながっています。
まとめ
ここまでMOTU M2とM4の違いを見てきましたが、おさらいです。
選び方はとてもシンプル。
リスニング専用ならM2、録音や配信をするならM4。
音楽鑑賞や動画視聴だけならM2で十分な高音質を楽しめますし、価格的にもコスパ抜群です。
一方で、マイクや楽器を使った録音、配信を考えているならM4を選んでおくのが安心。MIXノブによる直感的な操作や入力数の多さは、将来の拡張にも対応できる大きな強みです。
つまり、どちらを選ぶかは「自分がどう使いたいか」で決まります。
この記事が、あなたの用途に合わせて最適な一台を選ぶための背中を押せたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
